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    手術バンザイ!(病床日記そのニ)

    −先生の笑顔が何よりのくすり−

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    入院ニ週・三週目

    (今日より点滴なし)
    22月
    • 6:00 起床。体温36.4°血圧130-80 腰の痛みが少し強くなったような気がする。
    • 8:30 シーツ交換。
    • 14:00 凌先生の回診。異常なしと言われる。
    • 15:00 西島・石井両先生が腰の痛みを心配して回診に来られる。「痛みは波があり、そのうち消えると思うが、点滴またしますか?」と言われたが、「我慢できるから大丈夫です」と断る。「じゃぁ様子を見ましょう」とお二人ともニコニコ笑顔で応対してくださる。>患者にとって先生の笑顔が何よりのくすりと実感。

    • 16:00 栄養科の方が7/25(木)の給食サービスのメニューを持参し回ってくる。時々こういったサービスがあるらしい。
    23火
    • 6:00 起床。体温37.4°手術してからまる一週間が過ぎた。
    • 10:30 リハビリが始まる。一階の広いリハビリ室には大勢の人が来ている。私は何をするのかと思いながらベッドに横たわる。神経が正常に働くかの検査が行われ、足を上げたり伸ばしたりの動作を繰り返す。「大変いいですね。治りますよ」と言われ、一安心。
      次にホットパックを腰に15分間当てる。温かくて気持が良い。最後に腰痛体操を教わる。@片足ずつ両手で押さえて胸に付ける。(10秒間)これを左右3回繰り返す。A足を組み重心をかけてねじる。これを3回繰り返して行う。朝起きたときと、湯上りに行うと良い。

    • 11:20 内科診察をお願いして受ける。慣れない待合室で待ったせいであろうか急に血圧が上がり、157-82と高い。循環系の専門医斉藤先生からくすりのこと、生活習慣のことなど細かな指導を受ける。とても参考になった。

    • 13:30 鳥取から若い女性が私と同じ症状のヘルニアで同室へ。聞くと娘と同い年であり優秀な短距離選手とのこと。ヘルニアはハードな運動選手の宿命とも言われる病気かもしれない。
    • 15:30 看護婦さんから洗髪してもらう。
    • 20:00 西島先生と石井先生が様子を見にきてくださった。こんなに遅くまで手術し、疲れていらっしゃるのに…と感謝の気持でいっぱい。
    24水
    • 5:10 地震で目が覚める。(震源地は福島県玉川村)
    • 6:20 洗顔 体温36.8°少し頭痛気味で足腰が痛む。
    • 10:00 リハビリに行き、ホットパック湿布を20分間する。
    • 12:00 昼食。うどんが出たが、味が薄すぎて皆さんには不評。
    • 12:30 初めてシャワーの許可を得て全身を洗う。傷口のテープをはがしお湯をかけ。鏡で傷口を見るが黒ずんでいてよく分からない。
    • 14:00 西島・石井両先生の回診。傷口の周りからお尻にかけて内出血の跡が観られ、石井先生が少し心配そうにしておられたが、「ああ、この方が外に血が出ていい」の西島先生の一言で心配が吹っ飛ぶ。
    • 17:30 同室のSさんが手術を終えて戻る。痛そうで、一週間前の自分を思い出す。
    • 18:00 薬剤師の志村さんが再び説明に訪れ、親切に指導してくださる。この病院はとてもケアが行き届いている。

      ≪大分歩行も慣れたので、階段の昇り降りを試みたが、降りるのは体重がかかのでまだ無理のような気がする。足のシビレが少し感じられる。≫

    25木
    • 夜中にトイレに2回起きたが、足腰が痛く起き上がるのがつらい。傷口も少し痛む。手術したばかりのSさんも痛くて眠られないようだ。
    • 6:00 起床。体温36.3°血圧は測らなくなった。
    • 8:40 石井先生の回診。「痛みはバウンドしながら消えていくから心配ない。お尻の内出血も少しずつ消えていく。リハビリして根気よく治療するように」と言われる。
    • 11:00 リハビリでホットバックの湿布10分と腰痛体操をする。
    • 14:00 入浴許可が出て、初めて4階のお風呂に入る。頭を洗ってさっぱり。
    • 14:00 コインランドリーでパジャマなど洗濯する。(洗濯機一回100円 乾燥機30分100円)
    26金
    • 5:50 起床。体温36.3°ベットで腰痛体操をする。
    • 9:00 石井先生が廻ってこられ、痛みの具合を聞いてくださる。細かいお心づかいがうれしい。
    • 9:40 久しぶりに血圧測定 119-74 すこぶる良い。
    • 10:45 凌先生の回診。「お尻の内出血は一週間たてば消えるから」と言われる。
    • 14:20 リハビリはいつもと同じで、ホットパックの湿布15分間。
    • 15:00 入浴。
    • 10:45 屋上に出で同室のSさん達と、玉村町のふるさとまつりの花火見物。
    27土
    • 6:00 起床。体温36.3°血圧119-74 何れも正常値だが右足が少しシビれて痛い。
    • 9:00 石井先生の回診。弱い痛み止めを2週間分出してもらう。(入院後初めての投薬)
    • 9:30 リハビリに行き、ホットパック湿布を15分間する。
    • 13:00 洗濯物を干しに屋上へ。真夏の太陽がギラギラ照りつける。院内は天国、外は地獄のような暑さ、涼しい所で過ごせる幸せを感じた。
    • 15:00 名古屋より親友Tさんが見舞いに来る。元気な私の顔を見て「病人じゃないみたい」と驚く。積もる話に花が咲き、 夕食を分け合っての楽しい友とのひととき。
    • 20:00 Tさん宿泊ホテルへ。明朝また来てくれると言う。
    28
    • 6:00 起床。体温36.3° 気分がいいので洗濯を早々とする。
    • 9:30 親友Tさんが再び訪れる。
    • 10:30 Tさんから屋上で「気功」の指導を受ける。(健康回復に効くと言うが…)
    • 10:50 Tさんと一階のレストランでケーキと紅茶を飲みながら別れを惜しむ。
    • 13:20 好きなテレビ番組「のど自慢」を見てくつろぐ。
    29月
    • 6:00 起床。体温36.1°血圧119-74 夜中に腰が痛む。
    • 8:40 西島・石井両先生の回診。「先生の手冷たくて気持がいい」と言うと、ニコニコしながら傷口を押さえてくださる。優しい先生、お二人とも大好き。「傷は3ヶ月くらい痛みがあるかもしれないが、腰の痛みは徐々に良くなるので心配要らない」と。

    • 9:20 シーツ交換。
    • 11:20 リハビリでホットパックの湿布10分
    • 14:00 入浴 鏡で傷口を見る。傷はきれいになっているが、周りがまだ黒ずんでいる。(内出血の跡)
    • 14:30 同室のFさん(私の母親の年代)とSさん(娘と同い年)の三人で、一階のレストランに行きホットケーキと紅茶で語り合う。
    30火
    • 6:30 起床。体温36.3°昨夜は坐骨神経痛で寝返りすると痛む。この二週間で一番痛みがひどいので心配になる。
    • 8:40 石井先生の回診。痛みのことが気になり、手術の内容がもう一度知りたいと言う。西島先生に伝えるとの返答。
    • 11:00 リハビリでホットパックの湿布15分
    • 11:00 深沢先生(副医院長)の回診。膝の専門医と聞いていたので、5年程前に痛めた右ひざを少し診て頂く。大した事ないと言われる。
    • 13:50 西島先生が来られ、手術内容を次のように説明してくださった。「神経を圧迫している箇所の骨を削り、神経の通り道を広くした。出ているヘルニアは傷つけず、そのままにした。ヘルニアはむしろ残しておいた方が良いと思っている。坐骨神経痛はいずれ治るから心配しなくてよい」確かこの説明は前にも一度聞いたことがあると思い出し、お忙しい先生にご足労をかけ申し訳なく思う。

    • 14:20 入浴。洗髪してすっきり。
    • 17:00 伊勢崎市内の銘菓店「松露庵」から来てもらい、お見舞いをくれた人たちへのお返しの品を注文する。(伊勢崎の病院でお世話になったことの証しとして)
    31水
    • 6:00 起床。体温36.3°血圧117-70(降下剤を飲んでいながらの数値であるが、家ではこのような数値は見られなかった。食事の良さと、ストレスのない生活が良いのではないかと思う)

    • 9:00 凌先生の回診。先生は中国からお出でになったとか?整形外科の先生方は皆さまとても優しい。
    • 9:30 リハビリでホットパックの湿布10分
    • 11:40 昼食(そうめん おにぎり バナナ 小松菜のおひたし 牛乳)

    • 14:00 西島・石井両先生の回診。坐骨神経痛のことを気に掛けてくださり、「大丈夫、当分残っても必ず良くなるから」と励ましてくださる。

      ≪小千谷の友達に電話。「早く良くなってね。退院したらすぐ写真展の準備が待ってるから」と言われ、入院する前に8/12からお盆にかけ地元の伝統産業会館で、写真展開催の約束をしてきたことを思い出す。あー大変!≫

    8/1
    • 6:00 起床。体温36.3°昨夜も左足が痛かったが、朝になったら大分楽になる。ベットの上で腰痛体操する。
    • 7:00 病院内を散歩。靴を履いて初めて外に出る。樹木がいっぱいあって朝の空気が美味しい。桜の木が5本ばかり並んでいる。花が咲くときれいだろうなと想像しながら歩く。

    • 10:00 国学院栃木短大の女生徒二人が体験学習で、血圧、検温、脈はくの実習に訪れる。慣れない手つきで一生懸命測ってくれる。
    • 11:20 深沢・石井両先生の回診。別に異常なし。
    • 11:50 昼食(今日は[土用のうしの日]でうな重…とっても美味しかった)

      ≪名古屋から治療に来たKさん(75才)と語り合う。名タクの運転手なので、私の実家の付近は手にとるように判る…という。懐かしくて時間を忘れて語り合う。
      Kさんは脊髄を患い、金沢医科大学病院→名古屋の石塚病院→そして石井病院へと西島先生の追っかけ。頚椎の手術では10時間もかけて治してくださったと嬉しそう。西島先生の追っかけは全国各地に広がっている。私もその一人かも…。≫

    2金
    • 5:00 起床。体温36.1 腰の痛みは殆どなくなった。今日は病院の外回りを散歩しようと意気込む。
    • 6:00 パジャマを着替え靴に履き替えて病院を出る。
      「朝日浴び 歩く楽しさ 青田風」一句浮かんだ。青田が広がっていてとても気持がいい。ケヤキ並木を病院の窓からいつも眺めていたが、ここを歩けるなんてとっても幸せ。長く歩いても痛くならない。良かった…。(20分かけて病院一周)
    • 11:00 同室の3人が退院し、新しい人が二人来る。隣へは病院の人気者・大阪体育大のYちゃんが斜め前の病室からベットごと移動。急に部屋の雰囲気が若返った。
    • 11:20 前の病室でやはり西島先生の追っかけFさん(山梨県)が、ご実家で作っている見事な桃を持ってきてくださる。食後にみんなで頂いた。
    • 14:00 入浴してさっぱり。
    • 14:30 理事長の朗子先生による皮膚科診察。お礼を述べると、「良いおじぎができるからもう心配いらない」さすがお医者さん。見てるんだ…と感心する。
    • 16:00 採血。
    • 18:00 お世話になったFさん退院。お元気で…。とお別れを言う。
    • 21:00 就寝。 
    3土
    • 5:00 起床。
    • 6:00 散歩。今日は少し歩行を延ばし、伊勢崎商業高校の周りを歩く。ケヤキ並木が涼しく、青田が風に揺れている。小千谷はもう稲の穂が出始めているかな、と思いながら軽やかに農道を歩く。歩ける幸せ感じながら…。
    • 9:40 深沢・凌両先生の回診。異常なし。
    • 10:00 最後のリハビリ。ホットパック湿布15分
    • 21:30 就寝。

      ≪夜中にすごい雷雨。稲妻が病室まで走り、バシン! バシン!と音をたてる。群馬はやはり雷がすごい≫

    • 5:40 起床。パジャマを着替え、靴に履き替えて外へ出る。
      明日は退院なので、この伊勢崎でゆっくり過ごすのも今日一日。ここで過ごした3週間は、毎日美味しい食事をいただき、優しい先生方や看護婦さんたちに囲まれ、楽しい日々であった。こんな良い環境の中で健康を取り戻すことができて本当に幸せである。皆さまに感謝の気持でいっぱい…。そんなことを思いながら病院を一周。

    • 21:00 就寝。 ≪今日は日曜なので回診もなく、静かな一日であった。≫
    5月
    • 5:30 起床。いよいよ退院の朝を迎える。
    • 6:00 散歩に行くと、途中でFさん(山梨)に出会う。ご実家が桃やぶどうを栽培する農家なので、苗の育て方や肥料のことなど話しながら、遠くまで足を延ばし一時間ほど歩く。少し疲れたが、足腰はさほど痛くない。

    • 8:40 西島・石井両先生の最後の回診。いろいろお世話になり、心より「ありがとうございました」と感謝を述べる。一ヵ月後に受診してくださいとの指示あり。
    • 9:00 深沢・凌先生の回診。直接診察は受けなかったが、優しくご指導してくださったお二人の先生にも感謝する。

    • 12:30 退院手続を終え、お世話になった石井病院を後にして、夫と娘と一緒に車で我家に向う。

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